問題
問題40 表示や景品の規制に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.不当な表示による商品販売は、独占禁止法によっても規制されている。
令和2年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験 営業・マーケティング分野 3級 営業
イ.景品や表示に関する規制は、一般消費者による選択を阻害させないことにより、一般消費者の利益保護を図ることを目的としている。
ウ.景表法違反の行為に対して、弁明の機会の付与などの手続を経ずに迅速に措置命令などの措置が採られる。
エ.景品類を提供する場合には、いくらの景品まで許容されるかという観点と、景品全体の総額がいくらになるかという観点を、両方とも検討する必要がある。
解説
正解:ウ
標準テキスト第三版297-302ページに不当景品類及び不当表示防止法に関する記載があります。以下、引用します。
選択肢:ア・イ
独占禁止法による取り締りでは、その違反処理に時間がかかり、迅速な処理が困難であった。そこで、独占禁止法の特別法として、1962年に景品および表示に関して「不当景品及び不当表示防止法」(景品表示法、景表法)が制定された。その後、2009年に同法が改正され、一般消費者による選択の阻害自体に着目して、一般消費者の利益保護を同法の目的とすることとなった(同法1条)
選択肢:エ
規制の対象となる景品類の提供の方法を、受け取る景品がくじなどの偶然性によって決まる「懸賞による方法」とそうでない「懸賞によらない方法」とに分け、景品類の最高額、景品類の総額等の基準で、課題な景品付販売を規制している。
選択肢:ウ
内閣総理大臣(政令により消費者庁長官に委任)は、景表法の違反の行為があると、審判手続きを経ることなく、当該事業者に対する調査を行い、弁明の機会を付与し、排除命令等の措置をとることができる(同法7条)とされている。
よって、選択肢ウが正解です。
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