問題
問題32 顧客からの債権回収を確実に行うためには、与信に関するルールと取引実績に関する数値を把握しておくことが必要である。債権回収のための基本数値算出、活用に関する記述として誤っているものは、次のうちどれか。
ア.前月売掛残高200万円、当月売上高800万円、当月請求高1000万円で、当月回収額750万円、社内規定の回収率基準が80%のときは、その達成率は93.8%である。
令和元年度 後期 ビジネス・キャリア検定試験 営業・マーケティング分野 3級 営業
イ.請求金額通りに毎月入金されているか、売掛金残高が異常に膨らんでいないかを毎月チェックする。
ウ.現金、手形回収割合の推移で、手形回収割合が増えていないかをチェックする。
エ.月1回月末締めで、手形金額200万円がサイト70日と、手形金額300万円がサイト50日の場合、手形の平均サイト日数は58日である。
解説
正解:エ
標準テキスト第三版219ページに再建回収のための基本数値の具体的活用方法に関する記載があります。以下引用します。
回収率と規定回収率=回収金額/請求金額*100%
手形の平均サイト日数算出=積数合計/手形合計金額
月1回月末締めでのサイト日数計算であれば、上記の日数に15日を加える。
アの場合
前月売掛残高200万円+当月売上高800万円=当月請求高1000万円
当月回収額750万円/当月請求高1000万円=75%
75%/80%=93.75%
エの場合
積数合計=(手形金額200万円*サイト70日)+(手形金額300万円*サイト50日)=29,000万円
手形合計金額=手形金額200万円+手形金額300万円=500万
手形の平均サイト日数算出=29,000万円/500万円=58日
問題文は「月1回月末締め」のため、上記の日数に15を加える必要があります。
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