問題
問題33 契約に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.契約の意味内容をきちんと理解できる能力を常に欠く場合、あるいはその能力が不十分として取り扱われている者が契約に参加している場合には、その契約は無効あるいは取り消すことができるものとされることがある。
令和2年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験 営業・マーケティング分野 3級 営業
イ.契約を勘違いで締結した場合、あるいは他人からたまされて締結してしまった場合には、その契約は取り消すことができるものとされることがある。
ウ.報酬を支払って、犯罪行為を実行してもらうという契約を当事者間で締結した場合、その契約は無効とされる。
エ.実現不可能なことを内容とする契約を当事者間で締結してしまった場合であっても、その契約は有効とされる。
解説
正解:エ
標準テキスト第三版237ページに法客観的有効要件に関する記載があります。以下、引用します。
締結された契約の内容が、有効なものとするにふさわしいものである必要がある(「客観的有効要件」という)。具体的には次の点を検討する。
・契約内容が確定できること
・契約内容が実現可能であること
・契約内容が適法であること
・契約内容が公序良俗に反しないこと
よって、エが正解です。
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