問題
問題34 代金の支払や担保設定に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.売買契約の内容において、まず目的物の引渡しがなされた後、翌月末に代金の支払いをなす旨の取決めをすることもある。
令和2年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験 営業・マーケティング分野 3級 営業
イ.継続的な商品供給契約の当事者間において、一定の取引の範囲に属する不特定の代金債権を担保するために、根抵当権設定契約が締結されることがある。
ウ.取引先から担保の提供を受けるに当たって、取引先が保有する売掛債権について債権譲渡担保契約を締結し、取引先から売掛債権の債権者に債権譲渡通知を行わせることがある。
エ.売買代金の支払について、売主が買主から約束手形の振出しを受けたときには、売買代金債権は消滅する。
解説
正解:エ
標準テキスト第三版253ページに約束手形の危険性に関する記載があります。以下、引用します。
約束手形は、「振出人が支払日に支払う」という約束の上に成り立っている(手形法75条1号)。その約束が果たされなければ、代金を回収したことにならない。つまり、支払日に振出人の当座預金口座に約束の金額が準備されない場合、その手形は紙切れ同然となってしまう。
このように、約束手形は不渡りになる可能性があるため、債権は消滅しません。
よって、エが正解です。
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