問題
問題1 ビジョンを策定する際の要件として不適切なものは、次のうちどれか。
ア.従業員のモチベーションを高めるものであること
令和2年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験 経営戦略分野 3級 経営戦略
イ.競合他社との差別化が図られていること
ウ.従業員の願いや想いをまとめたものであること
エ.将来的なアウトプットを明示していること
解説
正解:ウ
標準テキスト第2版56-57ページにビジョンの策定に関する記載があります。以下、引用します。
ビジョンには次の要件が必要とされる(戦略経営協会、1991、p.86)。
1 企業が将来を見通す力としてのビジョン
2 企業が将来を見通したアウトプットとしてのビジョン。
3 企業のトップの経営理念、経営哲学の未来時空間への投影像としてのビジョン。
4 ビジョンは社員の想像力と創造力をかき立てるものでなければならない。
5 ビジョンは全社員から理解・共感・共鳴・共有されるものでなければならない。
6 ビジョン構築のプロセスは、トップのワンマンや思いつきであってはならず、条件の許す範囲で全社を巻き込んだ、一定のシステムによって形成されなければならない。
7 ビジョン構築のカギは、言葉と言葉の意味のつながりと広がりである。
ビジョンを構成する要素としては、次の5つの要素が挙げられる(丹波、1999、p.87)。
1 経営理念
2 事業領域
3 競合関係
4 事業構造と機能
5 経営資産から見た次世代中核事業
問題1は不適切なものを選ぶため、選択肢ウが正解です。
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